成長期に大切な栄養素であるカルシウムについて
成長期の子どもは成人に比べて骨の成長が非常に活発な時期にあります。
骨量が増加するこの時期に骨を丈夫にしておくことは成人後の骨粗しょう症を防ぐことにもつながってきます。
丈夫な歯や骨を育てるため、バランスのよい食事と運動が大切なのは言うまでもありません。
加えて積極的に摂取したい栄養素がカルシウムです。
カルシウムは強い歯や骨をつくるだけではありません。
筋肉の収縮や神経を安定させつ作用もあります。
イライラしている人に対して『カルシウム不足しているんじゃないの?』なんてことを言ったことはないでしょうか。
心にも関わる栄養素なのです。
子どもが心身ともに健康に育つために、日ごろからカルシウムを十分に摂取することを意識しましょう。
カルシウムは身体の機能の維持や調節に欠かせないミネラルのひとつです。
体内の吸収率については他のミネラルとのバランスが関わってきます。
例えば、肉類やインスタント食品にはリンが多く含まれますがリンを過剰に摂取するとカルシウムの吸収が阻害されてしまいます。
また、カルシウムのとりすぎも鉄などの他のミネラルの吸収を阻害してしまいます。
このことからも栄養が偏らないように、バランスよく食べることが大切なんですね。
カルシウムが多く含まれる食品
カルシウムは、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、骨ごと食べられる小魚、豆腐や納豆などの大豆製品、野菜類や海藻などに多く含まれます。
なかでも、牛乳や乳製品は、他の食品に比べてカルシウムの吸収率が高いうえに、1回の摂取量も多いので、効率よくカルシウムがとれます。
体内でのカルシウムの利用効率を高めるには、ビタミンDが必要です。ビタミンDを多く含む食品は、魚(イワシ、サンマ、サケ)きのこ(キクラゲ、シイタケ)などがあります。
またビタミンDは、日光を浴びることで体内で生成されるため、外で元気に遊ぶことも大切です。
成長期の子どもは700~1000mgです。成人1人当たりは1日600~800mgです。